30代大人ニキビ。繰り返す原因と撃退方法

この記事を書いた人:イルチ

大人ニキビって

若い時は、頬やおでこにばかりできていたニキビが、30代をすぎた頃から、あごや口周りなどに繰り返し出て来たなと感じることはありませんか?

顔の中にできるニキビの中でもあごニキビは、大人ニキビの典型だと言っていいでしょう。

あごは、男性ならヒゲが生える場所ですよね?女性でもうっすらと産毛が濃くなっていると思うのですが、それはなぜでしょうか?

あごは、ヒゲに象徴されるように「男性ホルモン」に非常に影響されやすい場所なのです。

顎や口周りに出来るニキビと頬やおでこに出来るものではどう違うのでしょうか?

顎や顔の下部の輪郭に沿ったできるニキビを「ホルモンのニキビ(hormonal acne)と呼びアメリカでは約4000万人から5000万人ほどの人が常時このホルモンニキビに悩まされていると報告しています(The American Academy of Dermatology調べ)

このホルモンニキビは思春期のニキビより厄介で中々治りにくとと言われており、20代〜50代までと広い年齢範囲に及んでいるそうです。

同じく上記のThe American Academy of Dermatologyの調べでは20代では約50パーセントの人が、40〜49歳の約25パーセントがこの口周りにしつこく出るニキビに悩まされたことがあると報告しています。

それではどうして皮脂の分泌が10代、20代より落ち着いている30代になって急にあごニキビが出てくるようになったのでしょうか?

その秘密は、どうも「ホルモンバランスの乱れ」が原因で「皮脂の過剰分泌」を引き起こしているという事らしいのです。

あごニキビの原因は?

あごニキビの原因となる、ホルモンバランスの乱れとは何でしょうか?

大きな原因として以下の3つが挙げられます。

(1)ストレス

(2)睡眠不足

(3)栄養バランス

この3つのバランスが崩れると、ホルモンバランスも乱れる原因となります。

その前に、どうしてホルモンバランスがあごニキビに関連しているか?をもう少し勉強してみましょう。

Union Square Lazer Dermatology のDr. Jennifer MacGregorによると皮脂のは、女性の生理周期と女性ホルモンのエストロゲン、プロゲステロンの変動に大きく関係するといいます。

加えてマイアミに在籍しているDr.S. Manjula Jegasothyは上記の女性ホルモン(卵胞期と黄体期にでるホルモン)は皮脂腺の皮脂量を増加させるのではないかと考えられているとも言っています。

これに加えエストロゲンとプロゲステロンの比率がニキビに関連のある男性ホルモンの一種であるテストステロンのレベルに影響していると考えられると述べているとHuffington Post記事は伝えています。

ちょっと難しいのですが、この「プロゲステロン」とは一般的に黄体ホルモン(=生理前に多く出てくるホルモン)と呼ばれるものです。黄体ホルモンは、排卵が終わって次の生理までの高温期に分泌されるホルモンなのですがいわゆる「ブスホルモン」と言われれ、体がむくんだり、皮膚が脂っぽくなってきたりします。

ストレス

ストレスがかかると人間の体はそのストレスと戦おうとして男性ホルモンを多く分泌します。

男性ホルモンは戦闘態勢の時は大変重要なホルモンなのですが、多くなりすぎると女性ホルモンを減少させてしまいます。

女性ホルモンはお肌を綺麗にしてくれたり、滑らかにする大切なホルモンです。

よくニューハーフの方が美しさや女性らしさを手に入れるため、女性ホルモンを投与しますが我々女性は生まれ持って綺麗にしてくれる女性ホルモンを持ち合わせてくれます。

この女性ホルモンが正しく分泌いている場合は、お肌は綺麗に若々しくいられることができますが、30代後半になるといわゆる「プレ更年期」になって来ます。

くすみ対策

こうして男性ホルモンが過多になってしまったり、女性ホルモンのバランスが崩れることがあごニキビの原因にもなっているのです。

ストレスが過剰にかかると、抗ストレスホルモンとしてコルチゾールやアドレナリンといったホルモンが副腎から分泌されます。

コルチゾールは、ストレスがかかった時に「なにクソ!」と馬力を出して、ストレスに負けないよう抵抗していきます。

この抗ストレスホルモンであるコルチゾールは、男性ホルモン(テストステロン)を大量に増やす働きもあります。それが皮膚分泌の過剰を誘発するのです。

働き盛りでアグレッシブな生活場面の多い30代は、こういうストレスをいかに鎮めることが大切となってくると言えます。

睡眠不足

睡眠不足もあごニキビを抑制する成長ホルモンの分泌を妨げます。

一言で「睡眠不足」というと睡眠時間が足りないと勘違いされる方も多いのですが、実は睡眠は量より質です。

皆さんもよく聞く「成長ホルモン」ですが夜の10:00-02:00までの4時間に分泌されます。

このゴールデンタイムにお肌のダメージを修復してくれるのですが、その間寝ていないといくらたくさん睡眠時間をとっても全然ダメなのです。

逆に睡眠時間が少々短くても10:00−02:00までのお肌の「ゴールデンタイム」にしっかり睡眠する事が大切です。夜更かしが多い人は、なるべく早めに寝て、朝を早く起きるようにした方がおすすめです。

栄養不足

栄養不足というと、「食事が足りていない」と勘違いをされる方が多くいますが、正しくは必要なビタミン、ミネラル、タンパク質が足りていないという意味です。

いくら食事をたくさん摂っていても、日本人の主食はご飯や麺類が多いのでタンパク質が足りていない事が圧倒的です。

栄養療法の盛んなアメリカでは、食事を注意することであごニキビなど肌トラブルの改善をも目指すことも可能だとしています。

あごニキビを今すぐ治す方法

今出来てしまっているニキビはもう炎症を抑えて鎮めてしまうほかありません。

赤くなっているニキビは、火事と同じ。ひたすら炎症を食い止めるのです。

ピーリングや、レーザー、圧出など専門家の手を借りた方が跡が残りません。

自宅でのケアは、正しく洗顔して保湿をしっかりとしましょう。

ビタミンCも欠かせません。

しっかりクレンジングして上質な洗顔料でしっかり汚れを落とします。

なんども洗顔をする必要はありません。メイクをしたり外出したら夜洗顔します。

そして水分をしっかり補給します。

乾燥もニキビを悪化させる原因となるからです。

あごニキビ、二度と作らない!予防法

ホルモンバランスの乱れによってできるあごニキビをもう二度と作らないためには、生活習慣を見直し、ストレスフリーもしくはストレスと上手に付き合っていく方法を見つける事が大切です。

ストレスをコントロールしていく。

現代社会ではなかなかストレスゼロということは不可能です。

ストレスを溜め込まない、うまく付き合う 気分転換をする方法を見つけて毎日を過ごすことが1番の薬なのです。

映画を見る

カラオケに行く

運動をする

映画を見て泣く(「泣く」という行為は自浄効果がありストレスにはもってこいとか?!)

ホルモンニキビの食事の注意点

・乳製品を少し控える
・糖質過多の食事を控える
・グルテンの摂取を控える

アメリカの研究では白米の摂取が多い人はブラウンライスに変えるといいとも述べています。これを60日間続けて様子を見て改善するようだったら継続するといいそう。ブラウンライス=玄米


血中の血糖値の乱高下がホルモンの変動に関与しているとも言われています。糖質のものを食べる場合はまず野菜などの繊維質を取ってから食べるなど食事する順番なども工夫するといいでしょう。

また顎のニキビの原因は、「胃腸」の不調と「ホルモンバランスの乱れ」によるものだと考えられるとか。

あごニキビと胃の関係を詳しく解説しましょう。

胃は、非常にデリケートな器官でストレスが多くかかると血流が悪くなり、その結果
胃の粘液などの分泌量が低下します。

反対に胃を攻撃する胃酸が多く分泌しこれが、胃腸に打撃を与え胃炎となります。

そして胃の血流の滞りは、体全体の血流を悪くし、その結果あごのニキビに現れて来ます。

リラクゼーションと安眠

睡眠は美肌の味方

寝る前30分はスマホをみない、リラックスできる音楽や軽いストレッチもストレス解消に役立ちます。
好きな映画をみ流ことや寝る1時間前に湯船にゆっくり浸かることもオススメです。

本を読んだりとにかく、ストレスの元凶になっている事から少しでも長い間遠ざかり、なるべく色々考えこまないようにする

ぐっすりと寝るだけで、通常は体が自然に元気に回復するようになります。

シンプルだけど、真面目なスキンケア

疲れている胃腸に脂っぽかったり、味の濃い食べ物はますます胃に良くないと同様
スキンケアもやりすぎは禁物です。

その日の汚れはその日のうちに落とす。特に顎のニキビは目立つのでカバー力の高いベースメイクを使いがち。
しっかり目のクレンジングと洗顔が大切です。

そしてしっかり角質層の奥まで届く浸透性の高い化粧品を使うこと。
低刺激でお肌を鎮静させるものが理想的。油分を過剰にあるものも逆に全然ないものもNGです。
シンプルだけど、手を抜いてはいけないのです。

胃を刺激しない食事を心がける

食欲がないわけではないので食事をコントロールするのは難しいことではありますが高タンパク質、低脂質のもの、また繊維質のものをなるべく取るようにしましょう。高タンパクの食事は消化されるのに時間がかかるため少なくとも寝る3時間前には食事は済ませておきたいですね。そして朝起きた時に白湯を飲むと胃腸の調子も良く1日過ごすことができるのでオススメです。